「三文判」と表現される印鑑があります。
100円均やホームセンターなどで売っている大量に生産されたプラスチック製のハンコです。
サイズが合えば、実印としても銀行印としても使うことができますが、大量に同じ印影が出回っているわけで、万が一のことを考えると銀行印・実印として届け出をするのは避けましょう。
三文判の用途としては、会社の書類の確認印や、自宅での荷物の受け取り、簡易な書類確認、回覧板の確認程度です。
重要な権利関係の取引や、ローンや保険のように金銭が絡むような契約書は、必ず認印を使うことをおすすめします。
●銀行印や実印と指定がない場合は、三文判でもサインでも契約が結ばれるので注意しましょう
このページに書いていること
認印と三文判
三文判は、あくまでも日常的に用いられる認印の補助的な役割として使います。
三文判やシャチハタはすでに大量に同じ印影が出回っているので、偽造のリスクは高いわけです。
重要な印鑑として使うことは避けたいです。
認印の用途
そもそも印鑑は、意思表示をするために押印する印鑑です。
回覧板であれば「見ました」「確認しました」という意思表示です。
保険の契約であれば、細かなルールを読んで「理解しました」という意思表示です。
もちろん大人であれば、印鑑を押すことで「責任を負う」ことを表します。
実印が必要にならない時に使う印鑑が認印で、特に決まりはありません。
認印は100円の「三文判」でもいいですし、オーダーメイドの「実印」「銀行印」を使ってもかまいません。
ただ、最も多く捺印するので、実印や銀行印と併用することは、偽造や紛失のリスクが上がるので別にしておくことが望ましいです。
三文判の注意点
三文判はどこでも購入できるし、格安に入手できます。
便利ゆえに、他人の苗字を購入することも簡単なので、信用性は低いです。
すでに同じ印影の印鑑が大量に出回っていることから重要な書類や、金銭が絡む契約書に用いる印鑑には使わないでおきましょう。
三文判であれ、捺印するとその契約書は成立し責任を負います。
万が一他人が成りすまして印鑑をおすと、勝手に契約が結ばれてしまうわけです。
もちろんそれだけで決まるわけではないのですが、不正や犯罪行為に三文判が利用されることも少なくないため、三文判を認印として使うことはできれば避けておきたいです。
三文判の購入先
私が知る限り
- 100円均一
- 文具店
- スーパーマーケット
- ハンズなど大型雑貨店
で販売されています。