「はじめて実印を作る」
突然実印が必要になるタイミングが来ることがあります。
実印は、本人の意思確認を明確にするために、役所に登録しておく必要があります。
そのため、サイズには決まりがあり、望ましい素材や書体があるのです。
日常で実印を使うという機会はほとんどなく、馴染みがないことが当然です。
「シャチハタ」とは違うんだろうけど、認印と何が違うのかわからないというのが当たり前です。
ここでは実印の作成から登録までのご紹介します。
知っておくべき実印の基礎知識
実印を作る前に、そもそも「実印」とはどういった印鑑なのか知っていますか?
実印が必要となるシーンや、実印として使うために注意しておくべきことがあります。
実印を作る前にポイントをおさえておきましょう。
実印とは、役所に登録した印鑑のことです。
どんな認印だろうシャチハタでも、自筆のサインでも、契約は成立するんですが、いくつか重要な契約にあたっては「実印」が必要となる場合があります。
主に公的な書類を作成する際に本人の意思と、その印鑑が本人であることを証明する役割があります
例えば以下のようなシーン。
- 遺産相続
- 不動産の取引
- 車の契約
- ローン/借入
- 会社の起業
ポイントは、印鑑を作るだけでは「実印」とはなりません。
住民票がある役所に登録を行うことによって、実印となります。
実印はとても重要な契約の際に、本人の意思を示すものです。
勝手に使われたりしては大変だし、しっかりしたものを用意しておきたいです。
どこにでもある、量産品の印鑑では偽造リスクが高いですし、シャチハタのようなゴム印では劣化して印の形が変わることもあります。
具体的に実印を作るポイントは以下を確認してください。
実印を作る時に確認する3つのポイント
実印を作る際は、3つのポイントをおさえておく必要があります。
- サイズ
- 書体
- 素材
①サイズ
印鑑登録はサイズが決まっています。
実印として登録ができるサイズは印面の直径が10.0mmから25.0mmのものです。
一般的なはんこ屋さんでは、13.5mmから18.0mmのものが用意されているので、まず間違うことはないです。
10mmくらいだと、小さいのでフルネームが入らなかったりしますし、他の印鑑として間違って使うこともありそうです。
実印は他の印鑑に比べ、大きなサイズで作ることが一般的です。
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②書体
印鑑を作るお店によって少し異なりますが、だいたい以下の6つの書体が用意されています。
- 篆書体
- 印相体
- 古印体
- 隷書体
- 楷書体
- 行書体
篆書体、印相体、古印体あたりが主に実印で使われます。
偽造防止の観点から、複雑で、複製しにくいものが好まれるためです。
隷書体や楷書、行書は読みやすく実印には不向きとされます。
特別決まりがあるわけではないので、どの字体で作っても実印として使うことはできます。
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③素材
まず、ゴムでできているシャチハタは印鑑登録が認められません。
それ以外、サイズをクリアすれば問題なく登録ができますが、実印は作ってもらう人が多いです。
作る際、価格に最も直結するポイントがこの素材選びです。
印鑑には沢山の素材が用意されています。
以前は「象牙」が人気でしたが、ゾウの個体数が減ってきていて最近は扱うお店が激減しています。
最近はチタン、天然石の印鑑、間伐材をうまく利用した素材も出てきています。
その他牛の角、柘といった古くから用いられる印鑑もまだまだあります。
このように沢山の素材があります。
予算と比較して、好みの素材を選ぶのが良いかと思います。
印鑑ショップの選び方
実印はシャチハタを登録できないし、文具店の量産品では危険なので、一般には近くのはんこ屋さんか、ネットの印鑑通販サイトで作成します。
最近は通販サイトはサービスが充実しているので、実印を作る人が多いです。
通販サイトの特徴
- 素材、サイズが豊富
- 早く作成できる
- 価格を安い
通販の特徴は、「安く購入できること」です。
受付が全てネットにすることで、店舗を抱えることがなく人員が不要です。
どの通販サイトも工房を抱えているので、素材も豊富ですし、注文から発送まで全て自社で行い対応が速いのも特徴です。
難点は、完成まで実物を見ることができないという点です。
実印登録するには
実印は、作っただけでは意味がありません。
最後は、役場で印鑑登録する必要があります。
印鑑登録は、住民票のある役所で行います。
印鑑をもっていき申請書を書いて、登録料を支払って終わります。
基本的には10分程度でおわるんですが、だいたい転出入の窓口と一緒になっているので混雑している時は時間がかかります。
受理されると「印鑑登録」が終わります。
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