銀行印は実印とともに、とても大切な印鑑です。
でも、以外に三文判を銀行に登録していたり、銀行印を認印と併用して使っている人も多いのが現実です。
実は作成する際のポイントがあるので、銀行印をこれから作る人はぜひ参考にして作ることをおすすめします。
印鑑は用途によって異なる
個人で使う印鑑には大きく5つの種類があります。
それぞれの印鑑の違いはこちら。
シャチハタ | 朱肉を必要としないゴム印。広い意味では「認印」になり、とても便利なので、荷物の受け取りを中心に、生活のいたるところで使われます。ただ、大量生産品なので書類によってはシャチハタを使えないものもあります。 |
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三文判 | 100円均一にあるような量産タイプの印鑑。広い意味では「認印」になり、こちらも荷物の受け取りなどに使う。手軽な認印ということです。 |
認印 | もっとも用途が広い印鑑で、銀行印でも実印でもない印鑑です。日常生活にある様々な書類や契約書などのサインに使います。いわゆる公的な文書、保険のようなお金が関係する書類にも使います。 |
銀行印 | 銀行(金融機関)に口座を解説する際に届け出した印鑑です。 |
実印 | 市区町村の役所に印鑑登録をしたハンコです。15歳以上の人が一人一本だけ登録をすることができるものです。主に登記や公証役場などで利用する印鑑となります。 |
社会人になれば、
- 実印
- 銀行印
- 認印
- 三文判かシャチハタ
の4種用意するのが望ましいです。
それぞれ用途も違い、重要度も異なります。
銀行印として認められる印鑑
印鑑の中でも、重要度の高いのが銀行印です。
銀行印は、その印鑑と通帳があれば口座のお金を動かすことができます。
引き出し、振込みを勝手にできてしまうのです。
シャチハタが登録できない理由は、ゴム印だからで印影が磨耗し形がかわることがありますし、どこでも誰でも入手できます。
ただシャチハタはだめでも、銀行印は100円ショップなどで販売されているような大量生産の三文判でも登録することができます。
朱肉を付けるタイプの印鑑なら、基本的には断られることはないです。
三文判を銀行印として登録したり、認印と併用している印鑑を銀行印にする人が多いのが現実です。
三文判は悪用される恐れもある
量生産で安価に作っている三文判は、同じ印影のハンコが世の中に大量にあるわけです。
こんなことはないとは思いますが、たとえば、
バイトを始める際に振込口座を会社の書類に記載するために銀行の預金通帳を持っていったとします。
バイト先で誰かが通帳を盗み、履歴書の印鑑を確認して帰った場合、どこかで同じ三文判を手に入れてしまうと、その通帳からお金を引き出される可能性があるのです。
銀行は、通帳と印鑑があれば、よほど大きな金額ではないかぎり本人確認なしに引き出します。
銀行の本人確認には状況に応じさまざまな裁判例がありますが、場合によって200万円の金額でも無過失という判例があります。
100万円以下は本人確認をしないところが多いです。
ですから、三文判では同じものを簡単に用意されてしまい、銀行取引で悪用される可能性があります。
銀行印はしっかりと別につくり保管することが望ましいです。
実印との併用は
銀行印と実印を同じ印鑑を使うこともできます。
これも危険です。
物事を悪く考える人は何でもできちゃうので、実印を盗み、印鑑証明を取ってしまえば、土地の登記や遺言の作成などもできてしまいます。
盗難や紛失、偽造などのリスクが増えると、兼用避けたほうがよいです。
ちなみに、実印(印鑑登録)は個人が使うことは少ないので、人によっては銀行の貸し金庫に保管する人も多いです。
必要な時だけ使うわけです。