実印や銀行印などの印鑑を作るときに、ふと迷ってしまうのが書体です。
それほど作る機会があるものではないので、改めて考えると迷ってしまうものです。

ここでは、印鑑に使うことが多い書体を紹介し、それぞれの印鑑におすすめの書体をご紹介します。

印鑑に使われる書体はたくさんある

印鑑に使われる書体は細かく分けるととても多く、中には20くらいの書体から選ぶことができるお店もあります。

ただ、大きく6つの書体に分けることができ、なじみのある楷書、行書の他、吉相体、篆書体、古印体、隷書体が中心になります。

篆書体(てんしょたい)

古くから印鑑に使うことが多い書体で、派生した種類も多くあります。
篆書体の代表的な印は、日本のお札に捺印されているもの。

最近の文字とは異なるけど、それほど崩してはおらず、偽造もしにくいため印鑑によく使われます。

印相体(いんそうたい)


吉相体(きっそうたい)という呼び方が主流かもしれません。

外枠にしっかりと文字がより、円を上下左右にながれるように刻まれます。
デザイン性の優れている書体のため、読みにくく、まれに実印登録を断られることもあります。

隷書体(れいしょたい)


文字がはっきりとわかりやすい書体。
古くから使われている書体で、様々な派生も多く、同じ漢字でも会社によっては少しデザインが違ったりします。

古印体(こいんたい)


少し丸みをおびて、とても読みやすくい書体。
日本で生まれた書体なので比較的新しい。

楷書体(かいしょたい)


手書き書体の1つ。
今では、もっとも基本的な書体になり、とてもなじみ深い。
読みやすい特徴はあるけど、オリジナリティにはかける。

行書体(ぎょうしょたい)


行書よりもいくらかの続け書きをしている書体。
日常的な書体のため、こちらもオリジナリティに欠ける書体。

印鑑におすすめの書体

印鑑にはそれぞれ用途により、おすすめの書体が異なります。

実印におすすめの書体

実印で書体を決める際に、重要にしなければいけない項目は「自分の名前が読めること」「偽造されにくいこと」「オリジナリティ」ということです。

特に実印を求められるのは、住宅や車などの登記や公証役場などでの書類作成といった大きな契約の際です。
本人の意思確認の1つともなり、自分自身の意思ともいえる重要な印鑑です。

簡単に他人に偽造されては、財産を守ることもできません。
またある程度読める必要もあります。

実印には、簡単に判別しにくいような複雑な字体が良いとされています。

その中でも最も多いのが印相体(いんそうたい)です。
文字や線が一つ一つがつながり、外枠にもくっついているので、複雑で偽造されにくいのが特徴です。

最も安全性が高い書体です。

難点として、漢字によっては読み取れない場合もありますが、男性の実印に多く使われます。

また、篆書体(てんしょたい)も比較的多くつかわれていて、女性にも人気。
この書体も複雑で、安全性が高いものです。

実印として用いられるのは篆書体(てんしょたい)、男性であれば印相体(吉相体)が多いです。

認印におすすめの書体

認印は、自分の名前の読みやすさも求められます。

そのため、読みやすい書体の中でも、少し威厳がある隷書体、柔らかな古印体が人気です。
あくまでも人に見てもらうための印鑑なので読みやすさが重要です。

銀行印におすすめの書体

篆書体がおすすめですが、認印としても用いる人は古印体、隷書体でもいいかもしれません。

楷書体や行書体は、三文判やゴム印などの機械による大量生産に多く見られるので、わざわざ注文する印鑑には使う書体ではないです。

最近はパソコンを利用して事前に「プレビュー」を見せてくれるサービスもあります。
ただし、カンペキではないので、あまり意味があるサービスとは思えません。

注文した後に、1手間かけて出来上がった印影の確認をしてくれるお店もあるので、そちらを選ぶことをおすすめします。

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