実印を作ろうと思ったとき、どのような名前を彫るか迷う人も多いです。
一般に、フルネームがベストとされていますが、どのような名前で作るのがよいのでしょうか。
このページに書いていること
実印のルール
実印には、ルールがあって、
- 戸籍の名前
- サイズ
- オリジナル
であることです。
まずハンコに彫る名前は、住民登録している名前です、フルネーム、苗字のみ、名前のみのいずれかで実印登録できます。
ペンネームや芸名、肩書のような名前以外の文字が入ったものなどは登録できません。
あくまでも、住民票で記載されているものと一致していないといけません。
文字も住民票と同じになる必要があり、漢字で住民票を登録している場合は、漢字の実印となり、ひらがなやカタカナの名前はひらがなかカタカナで作った印鑑を登録することになります。
サイズは8mm~25mmに収まるものが一般的です、登録する役所によっては20mm以内になる場合もあります。
本人を表す大切な印鑑なので、完全オリジナルな印鑑であることが重要になってきます。
シャチハタはゴムが摩耗しやすく実印登録できませんし、文具店や100円ショップなどでも購入できる三文判も登録はできません。
どこでも購入できるシャチハタや三文判を登録してしまうと、だれでも「なりすまし」ができる可能性があるのです。
本人確認のための、実印と印鑑証明書であるという仕組みを放棄しているともいえるので、避けましょう。
実印はフルネームで作る
実印は、使用する人のフルネームで作ることが最も望ましいです。
その理由の一つは、苗字だけでは同じ苗字の人が多く、似たような印影もあり偽造される確率があがります。
また、家族のがそれぞれ苗字だけの実印を持っていた場合、混乱しかねません。
世の中に同じ苗字の人は万単位でいますが、フルネームで同じ漢字・文字の人は極端に減ります。
セキュリティ面を考えると、フルネームの実印が理想です。
しかし、フルネームで作る場合も1つ問題が生じます。
それが婚姻による苗字の変更です。
日本では女性の多くが結婚後苗字を変えることになります。
15歳で実印を作ることができるので、結婚前に取得する女性も多いかもしれません。
苗字だけの実印
苗字だけで作る人は少ないです。
結婚で苗字が変わる人もいますし、家族、親族の間で同じ苗字の人がいるわけで、いろいろと混乱しやすいからです。
名前だけの実印
女性に多いのが「名前」の印鑑を作り、実印登録するパターンです。
特に女性の場合は結婚後に苗字が変わることがあるので、結婚前にフルネームで作ってしまうと、結婚で再度作り直す必要があります。
独身時代に実印が必要な時もあるので、「名前のみ」で作る人が多いのです。
このように作っておけば、結婚した後もそのまま使うことができます。
実印はその特性から、じっくりと作るので、自分の個性などを考えて素材や字体を選ぶ人も多いです。
そんな思いを込めて作るので、せっかくなら一生使うためにも、「名前のみ」で作ることがおすすめです。