印鑑を購入する際に、悩むポイントは素材選びになります。
素材が決まることで、基本的な価格帯が決まってくるので、素材選びはとても重要です。
昔ながらの水牛、柘(つげ)の他に、最近は「象牙」の取り扱いが減り、チタンを加工した印鑑も出てきています。
選べるのはうれしいけど、素材の種類が多すぎて、迷ってしまうほどです。
ここでは代表的な印鑑素材から、価格のリーズナブルな印鑑、会社用、女性向けなどニーズにあわせた素材を紹介しています。
印鑑の素材選びの参考にしてみてください。
このページに書いていること
選び方1:低価格で探すなら
印鑑の中でも、古くから安価で質の良い素材として用いられているのが「柘(つげ)」です。
価格は、象牙のように希少性が高いものは値段も高くなるし、チタンのように硬く加工に手間のかかる金属も価格が高くなります。
しかしながら、「柘(つげ)」と「彩樺(さいか)」は一般的な素材で、加工もしやすいのでリーズナブルな価格で販売されています。
どちらも木材がベースになっていて、サイズが大きく高くても1本4,000円~5,000円くらいで購入ができます。
認印の小さなものでは2000円台でも購入が可能。
もちろんお店やサイズによって差がありますが、どのお店でも取り扱いがあって、安価な素材になっています。
でも低価格といっても、どちらも耐久性があり、実印や銀行印のような印鑑にもできます。
個人だけでなく、法人設立の際に初期費用をおさえたい方も人気です。
低価格素材の「柘(つげ)」
お店によっては「薩摩本柘(さつまほんつげ)」「本柘(ほんつげ)」という名前で販売しています。
最近はさらに安い輸入木材「あかね」と差をつけるためにあえて「薩摩本柘(さつまほんつげ)」になっているところも多いです。
柘は硬い木の素材。
日本では、古くから将棋の駒やそろばんの玉などに使われている工業用の木材です。
安いといってもしっかりしていることから、印鑑素材としてよく選ばれています。
値段も手頃なエコ素材「彩樺」
彩樺(さいか)は、バーチ材を印鑑用に加工した素材です。
バーチは樺(カバ)で、寒い地域でたくさん生えていて、家具に使われることが多いです。
その間伐材を小さな印鑑として用いるので、環境に配慮されたエコ素材としても認知が広がっています。
加工をするので販売会社によって茶・赤・黒などカラーバリエーションがあります。
選び方2:法人用の人気で選ぶ
法人に人気の印鑑として以下の2つが人気です。
- 黒水牛
- チタン
定番素材「黒水牛」
黒水牛は、水牛の角を加工して作る印鑑です。
自然素材なので、1つとして同じ模様の印鑑はありません。
黒くしっかりした素材で、耐久性も高く手になじみやすいです。
価格も比較的リーズナブルなので法人用としても人気の印鑑素材です。
実用性が高い「チタン」
チタンは金属の中でも軽く丈夫な素材です。
工業用、医療用として使われている素材ですが、最近は印鑑にも用いられるようになってきています。
チタンの耐久性はとても高く、放置していてもまず酸化、腐食することがありません。
もちろん普段の使用で欠けることもないので、半永久的な素材です。
また、水洗いができることから手入れも簡単です。
難点は少し高いということと、メタリックな印象で女性には不向きです。
男性用、法人用としてはとても人気です。
選び方3:女性に人気の素材で選ぶ
女性に人気の印鑑素材は以下の3つです
- オランダ水牛
- 琥珀
- 天然石
美しい色合い「オランダ水牛」
白水牛とも呼ばれている素材で、独特な模様が特徴です。
模様の入り方で価格が異なっている素材でもあります。
一般に茶色い模様が少ないほど高級とされていますが、模様は好き嫌いでしょう。
好みに合った模様の印鑑を選ぶと良いです。
黒水牛同様に耐久性も高く手になじみやすいです。
おしゃれな「琥珀」
琥珀は、その珍しい素材から、女性に人気の印鑑素材です。
樹脂が時間をかけて固まったもので、宝石としても扱われます。
色合いは温かみがあります。
開運「天然石」の印鑑
パワーストーンの人気があるためか、最近は天然石の印鑑素材を扱うお店も多いです。
価格はその天然石によってことなるので、バラバラです。
一般に、粉末状になった石を再度印鑑として練り直しているもので、耐久性も高くなっています。
ローズクォーツやラピスラズリなど種類も豊富で、天然石のパワーも期待して購入する人が多いです。