印鑑を作る際にポイントになるのが大きさ(印鑑の直径)です。
特に印鑑登録できるサイズにルールがあり、そのサイズによってさまざまな暗黙のルールも存在します。
でもサイズを分ける理由は、他の印鑑とのバランスを考えて作るからです。
そこでここでは、実印のサイズのルールから、ほかの印鑑をサイズで分けることを紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
このページに書いていること
印鑑通販サイトで販売されているサイズ
印鑑の通販サイトでは、通常1.5mm刻みで販売されています。
通販サイトや素材によっては販売していないサイズもありますが一般に以下の品揃えです。
- 9.0mm
- 10.5mm
- 12.0mm
- 13.5mm
- 15.0mm
- 16.5mm
- 18.0mm
これだけ種類がある理由は、印鑑の用途や性別によっておすすめのサイズがあるからです。
サイズ選びの基本
印鑑のサイズを選ぶ際に必要なポイントは2つあります。
あくまでも通例であって決まりではないです。
- 女性の印鑑は小さい
- 用途によってサイズを分ける
男女のサイズ
個人用の印鑑では、男女によってサイズを変えることが一般的で、男性が大きく、女性は小さくします。
理由は単純で、手の大きさが男性が大きく女性は小さいため手になじむサイズが違います。
そしてもう1つはおまじない的な理由。
印鑑は常に占いにもあてられます。
手相、人相占いにもあるんですが「後家相」という「女性にしては運気が強すぎて、伴侶の男性を剋してしまう」理由が大きな印鑑にあります。
日本では女性は男性を立てるという風習もあって、控え目な印象となるように女性の印鑑は小さいサイズで作ることが望ましいともされています。
占い的な意味合いよりも、実際に使いやすことを考えると小さいサイズになるんでしょう。
用途によってサイズを分ける
男女差だけでなく、実印、銀行印、認印と種類があるため、他の印鑑と区別するために、それぞれサイズを変えて作成することが多いです。
一般に個人用の印鑑
認印 < 銀行印 < 実印
法人の印鑑
法人銀行印<代表者印(会社実印)
このようにサイズのバランスをとることが多いです。
また、法人印鑑は個人用よりも大きいです。
個人と法人を一緒にすることはないかもしれません。
しかし小さな会社の代表になっていると、法人で借入してその連帯保証人に代表個人になることも多いです。
その際は、会社の代表印と、個人の実印を同じ書類に捺印するシーンもあるんです。
可能ならばまとめて印鑑セットで購入したほうが、バランスを考えてサイズを選ぶことができます。
個人印【実印・銀行印・認印】の推奨サイズ
まず、個人印鑑のサイズを紹介します。
法的なルールに触れるものは実印です。
実印のサイズ規定とおすすめ
区役所、市役所などに実印として登録できる印鑑には、サイズのルールが存在しています。
一般にサイズのルールとして、印鑑の直径が8.0mmから25.0mmの範囲に収まるサイズとされています。
印鑑の通販サイトで販売しているサイズは、9.0mmから18.0mmですから、まず規定から外れることはないです。
ただ、小さすぎるとほかの印鑑と差がなくなってしまいますし、フルネームを入れることが難しくなります。
実印によく使われるサイズは、男女に以下の通りです。
男性の実印 推奨サイズ
16.5mmから18.0mm
女性の実印 推奨サイズ
13.5mmから15.0mm
実印は使うことは少ない印鑑です。
しかし使う際はとても大きな契約をするタイミングであることが多く、銀行印や認印よりも大きいサイズで作ることが一般的です。
銀行印の推奨サイズ
銀行印には、特にサイズの規定はありません。
ただ、大切な財産を管理する印鑑でもあるので、重要であることは間違いありません。
実印よりも一回り小さなサイズで作成することが一般的です。
男性の実印 推奨サイズ
15.0mmから16.5mm
女性の実印 推奨サイズ
12.0mmから13.5mm
既に実印を持っていれば、実印より小さく作ればいいですし、銀行印を持っていれば実印は1つ大きく作ることが望ましいです。
認印の大きさ
認印にも特にサイズの決まりはありません。
用途は、荷物の受け取りや回覧板やマンションの共通書類の確認などに使います。
サイズは銀行印よりも一回り小さいサイズが一般的です。
男女の分け方も特段必要なく、9.0mmか10.5mmで作っておけば安心です。
法人の印鑑【代表者印・法人銀行印・角印】のサイズ
会社で使う法人印鑑には、主に印鑑登録する代表者印と、銀行口座用の法人銀行印、請求書などに使う角印の3種類があります。
角印は四角で形は異なりますが、それぞれの推奨のサイズがあります
代表者印(会社実印)のサイズ
法務局に届け出る必要がある印鑑で、様々な会社の契約に使います。
法務局に登録することができるサイズは「一辺が1.0cmから3cm以内の正方形に収まること」とされていて、すなわち10.0mmから30.0mmの間の印鑑ということになります。
通販サイトで推奨される代表者印用のサイズは、16.5mmか18.0mmが多いので、間違いなく登録できます。
法人銀行印のサイズ
法人銀行印は、個人同様にサイズに規定がありません。
一般に代表者印より一回り小さいサイズで作ることが一般的です。
彫も、印鑑の周りに法人名を彫り、中央に「銀行の印」とするので、そこそこサイズが必要です。
一般には15.0mmか16.5mmくらいで作られることが多いです。
角印について
会社印鑑でもっとも大きく、わかりやすい書体で作ります。
印鑑の通販サイトで用意されているサイズは、1辺が18.0mmから24.0mmです。
法人印は、会社を設立する際にまとめて作ることが多く、代表者印:18.0mm、法人銀行印:16.5mm、角印:21.0mmもしくは24.0mmのサイズで作られることが一般的です。
印鑑のサイズには、個人法人ともに登録する実印だけにルールがあり、それ以外は特に決まりはありません。
実印を基準にしてサイズを選ぶことが重要になります。
法人印のおすすめ
ここ数年、いくつか法人設立をお手伝いしました。
代表者印(会社実印)さえあれば、設立できるのですが、全ての会社で代表者印(会社実印)、法人銀行印、角印の3点セットで作っています。
サイズもわかれているので便利です。
一番のお気に入りは「ハンコヤドットコム」で作ったオランダ水牛のセット。
代表者印(会社実印)、銀行印には個別のケースがついていて、保管や持ち運びも安心です。
中小企業だと、法務局/契約/銀行となにかと印鑑をもって行くことが多いです。
印鑑を捺すタイミングはよく人の目に触れるので、できるだけ見栄えを気にすることをおすすめします。
色の深み、迫力、ツヤが違いますよ。