印鑑(実印、銀行印)を作る際に、大切なことは、自分にとって必要な印鑑の用途を知っておくことが必要です。
用途は、車やローンなどの契約に必要な実印なのか、銀行口座作成のための印鑑なのか、そして、いつまでに必要なのかということです。
はっきりしていれば、自分に合った作成方法を選ぶことができます。
このページに書いていること
実印について
実印は、唯一役所に届け法的な効力を持つ印鑑となります。
会社設立の発起人や車のローンを組むという、とても重い意思決定を表す書面に使います。
印鑑登録の流れ
購入しただけでは「実印」とならず、住民登録をしている市区町村の役所で登録を行います。
もちろん住民票が移動する場合は、印鑑登録もしなおす必要があります。
実印の登録に必要なもの
- 実印登録する印鑑
- 身分証明証(運転免許証や舞ナンバーカードなど)
- 数百円程度の手数料
役所には印鑑登録の用紙が用意されているので、必要事項を記載するだけでOKです。
引越しの場合は、住民票の移動と一緒に済ませると便利です。
混雑がなければ数分で終わるのですが、時期によって役所の混雑は異なるので、待つときは待ちます。
実印登録できる印鑑
実印登録できる印鑑にはいくつかのルールが存在します。
そのルールを守らなければいけません。
※ 通販サイトで「実印用」と明記されていれば間違いありません
一応、実印のルールとして
- 印面のサイズが8.0mmから25.0mmに収まるもの
- 変形する可能性がないこと
- キズや欠けがないこと
- 住民票に登録されている名前であること
- 名前以外の文字が入っていないこと
このような条件を満たすことが必要です。
次は実印を作成・購入するための手順です。
個人の実印ができるまで
購入先の決定
以前はご近所の印章店やショッピングセンターのはんこ屋で作るのが一般的でした。
でも最近の主流はネット通販に変わってきています。
その理由は、注文から数日で完成し手元に届くスピードと、価格の安さ、素材の豊富さなどがあげられます。
ちなみに早いと、注文日に出荷してくれることもあります。
印鑑素材の決定
実印は、基本的には一生使うものですので、耐久性が低い素材は使いません。
ネット通販で、「実印」として扱う素材であればどれでも問題ありません。
予算や好き嫌いによって選ぶことになります。
参考
象牙が最高級とされていますが、当サイトではおすすめはしていません。
最近は耐久性とデザイン性が良いチタンや、エコ素材の「彩樺(さいか)」などが人気です。
書体を決める
次に、彫る文字の書体を決めます。
別に決まりはなく読めればOKです。
一般定的には印相体、篆書体、古印体、隷書体など選ぶ方が多いです。
参考
役所へ印鑑登録する
あとは、到着をまって登録をするだけです。
印鑑を作ることができる場所
作る場所によっては、それぞれメリット、デメリットが異なります。
最初に簡単に紹介します。
ネット通販
特徴は、豊富な印鑑素材の中から、安く質の良い印鑑を作ることができます。
ネットの特徴はなんといっても、販売業務をネット専業にすることで、店舗コストを大幅に削減でき販売ボリュームが多いことから、素材のストックを安く抱えることができる点です。
早く、安く印鑑を作りたいという方はネット通販サイトの利用がおすすめです。
印鑑専門店舗
印鑑素材を見て、アドバイスを受けて作るなら店舗がおすすめです。
実物を見て、専門家に相談しながら印鑑作成ができます。
昔からある印章のお店、ショッピングセンターにもあります。
文具店、ホームセンター
今すぐに家庭用の認印や三文判を買うなら、文具店、ホームセンターがおすすめです。
最近は、スーパーや100円ショップなどにもあり、すでに名前が彫刻されている印鑑が販売されています。
特に印鑑の質や安全性を求めない認印・三文判が今すぐにでも欲しいという方におすすめです。
詳しくお店の特徴を紹介
ここからはより詳しくそれぞれのお店の特徴を紹介します。
印鑑通販サイトで作成
ネット上にはさまざまな印鑑の通販サイトがあります。
ほとんどの印鑑通販サイトは、1-2日で印鑑を作って出荷してくれるので、すぐに作ることができます。
しかも、わざわざ自分が出かける必要もなく、印鑑を作ることができるのでとても便利です。
印鑑が必要になるタイミングは比較的忙しい時期になるので、時間をかけたくないという人も多いことから、印鑑通販サイトで購入するひとが増えています。
もちろんデメリットもあります。
まず、最大の難点は素材の実物を見て選ぶことができないことです。
印鑑に限らず、様々な通販が増えている中でも「絶対に実物を見ないと買わない」という人がいます。
このような方には向きません。
また、実印や銀行印など印鑑の知識について少なからず自分が知っておく必要があります。
街のはんこ屋では、印鑑作成に関する知識を持ったスタッフがいて相談できますが、ネット通販では自分からすすんで印鑑について知っておかなければいけません。
サイズ、彫る文字など、作る印鑑によって少し差がでてきます。
「印鑑の知識は一切つけたくない」という方にも向きません。
実印・銀行印を安く購入できる
発送が早い
種類が豊富
実物を見ることができない
相談できない
印鑑通販サイトの総評
個人的には、印鑑の知識を得ることは特別難しいことではないと思います。
すでに「銀行印」を持っているならば、それより1サイズ大きな印鑑を実印にすればいいです。
また「実印」を持っているなら小さいサイズを「銀行印」「認印」として用意すればいいです。
安くて質のいい素材で印鑑を作りたい人には通販サイトで作成することをおすすめします。
街のはんこ屋
ひと昔まえまでは1つの学区に1つくらいは「はんこ屋」さんがあったのではないでしょうか。
最近では、大手ショッピングセンターに飲み込まれているところも多いと思いますが、その昔は実印や銀行印を買うのは、はんこ屋が主流でした。
はんこ屋で印鑑を作るメリットはなんといっても、印鑑の知識を持っているスタッフがいることです。
必要なサイズや書体、素材をしっているし、流行もしっているので直接意見を聞いて作ることができます。
特に実印は人生で使う頻度がそれほどあるわけではないので、作り方や実印登録までの流れを説明してくれるのもお店です。
しかし店舗ならではのデメリットもあります。
まずは、完成までに時間がかかります。
実店舗のはんこ屋の中には、その場で作っていないお店も多いです。
このようなお店は、地域ごとに工場をまとめて抱えて、お客様の注文を受けてから工場に発注をしていることも多いです。
ネット通販と比べると、わざわざお店を介することで、受け取りまでの時間がどうしてもかかってしまいます。
当然このような「手間」はコストにも反映されるので店舗で印鑑を注文した場合には、ネットで作る印鑑に比べると値段が高くなる傾向があります。
ネットは、お店の仲介がないようなものですからね。
スタッフに相談ができる
通販に比べ値段が高い
通販に比べ時間がかかる
最近はメリットよりデメリットのほうが大きいためか、はんこを販売するお店が減ってきています。
文房具屋、スーパーで購入
認印を今すぐに、そして安くほしい人は文具店やスーパーでの購入がベストです。
回転式のラックに、名前順に数百の苗字の印鑑が刺されているのを見たことはありませんか。
今では、100円ショップやホームセンターでも設置しています。
メリットは「安く」「すぐに」入手できることです。
一般的な上記のはんこを販売する店舗よりも、購入できる場所が多いです。
珍しい苗字でなければ、だいたい置いてあるし、値段も100円~数百円と格安です。
とりあえずはんこが必要な方にはおすすめです。
もちろん安いのでデメリットもあります。
材質がプラスチック製で、耐久性が悪いです。
当然大量生産されているもので、同じ名前はすべて同じ字体で印も同じです。
悪用しようと思えば簡単にできるので、実印や銀行印の登録には向きません。
また、明らかに安っぽい形状から、社会人がビジネスの現場で使うと、あまり良い印象はありません。
用途が家庭用の認印として使うくらいという限定的な印鑑です。
安い
簡単に購入できる
耐久性が悪い
実印、銀行印に不向き
やすっぽい
どこでも手に入る安い印鑑なので、家庭用の認印としては使えます。
印鑑の作り方
個人的に印鑑を購入するおすすめの方法は
実印、銀行印、法人用は
- 印鑑通販サイト
- 実店舗
家庭用の認印は
- 文房具屋かスーパー
です。
印鑑の種類が豊富で、安く品質のよいものをパソコンやスマホで注文できることはとても便利です。
ネット通販が主流になってきていることから印鑑通販サイトがおすすめです。
迷ったらネットの通販サイトで印鑑を作成することをおすすめします。
家庭用の認印は、手軽な文具店の完成品を購入することも良いです。
ぜひ参考に、こちらの通販サイトの紹介ページもご覧ください